冷徹御曹司の旦那様が、「君のためなら死ねる」と言い出しました
桐人さんは納得したように頷き、口元をほころばせる。
「なるほどね、気に入ったよ。さっそく明日からつける」
「よかった。いつも厳しい社長様がこれをつけていたらギャップ萌えするな、っていう私の願望もあってこれにしちゃいました。あと……いつでも、私を思い出してもらえたらな、と」
最後のほうは、照れてたどたどしい口調になってしまった。口にするのは恥ずかしすぎたな。
頬が熱くなって俯き気味になっていると、ぐっと背中を抱き寄せられて彼の胸に飛び込んだ。
「なんでこんなに可愛いんだ、君は」
温かいため息混じりの声が耳元で響き、胸がくすぐったくなる。
「本当にありがとう。秋華に喜んでもらえればそれでよかったのに、俺までプレゼントをもらえるなんて」
「私だけじゃダメに決まってるじゃないですか。桐人さんのことも満たしてあげたいんです」
少し胸を押して顔を上げ、切実に言う。私たちはふたりで幸せになるために結婚したのだから。どちらかが与えてばかりの愛は、きっといつか破綻してしまう。
彼はとろけるような瞳で私を見つめ、髪をそっと掻き上げてそのまま頬に手を当てる。
「なるほどね、気に入ったよ。さっそく明日からつける」
「よかった。いつも厳しい社長様がこれをつけていたらギャップ萌えするな、っていう私の願望もあってこれにしちゃいました。あと……いつでも、私を思い出してもらえたらな、と」
最後のほうは、照れてたどたどしい口調になってしまった。口にするのは恥ずかしすぎたな。
頬が熱くなって俯き気味になっていると、ぐっと背中を抱き寄せられて彼の胸に飛び込んだ。
「なんでこんなに可愛いんだ、君は」
温かいため息混じりの声が耳元で響き、胸がくすぐったくなる。
「本当にありがとう。秋華に喜んでもらえればそれでよかったのに、俺までプレゼントをもらえるなんて」
「私だけじゃダメに決まってるじゃないですか。桐人さんのことも満たしてあげたいんです」
少し胸を押して顔を上げ、切実に言う。私たちはふたりで幸せになるために結婚したのだから。どちらかが与えてばかりの愛は、きっといつか破綻してしまう。
彼はとろけるような瞳で私を見つめ、髪をそっと掻き上げてそのまま頬に手を当てる。