冷徹御曹司の旦那様が、「君のためなら死ねる」と言い出しました
「ストーカー!? 絢が……?」
え、桐人さんじゃなく?と、心の中で確認してしまった。絢本人もギョッとした様子で「えっ!?」と声をあげる。
「年末辺り、白鳥さんが会社で秋華の行動を見張るような素振りをしていたので、私もあなたを監視させてもらいました。秋華の後をつけたのは一度だけではありませんね? 彼女の実家のすぐ近くでもあなたをお見かけしましたよ」
「嘘……」
さっき帰省したとは言っていたけれど、私の実家の近くにまでいたの?
会社で見張られていたり、後をつけられたのも全然気づかなかった。だからいろいろ目撃されていたのかと納得できるけれど、怖いし気味が悪い。
なんでそんなことをしたの、と戸惑いながら絢を見ていると、彼女も勢いよく腰を上げて必死に首を横に振る。
「ち、違うんです! 秋華と社長が本当に付き合っているのか、どうしてこの子が選ばれたのか確かめたかっただけなんです。ストーカーなんてしたつもりはまったく……!」
「たとえあなたに悪気がなくても、こちらは迷惑ですし確実につきまとい行為に当たるんです。私が証拠も押さえていますので、これ以上なにかするようなら弁護士に仲裁に入ってもらいます。それくらいのことをしたのだとしっかり自覚して、反省してください」
ぴしゃりと叱責する桐人さんに、絢はびくっと肩を震わせて口をつぐんだ。
え、桐人さんじゃなく?と、心の中で確認してしまった。絢本人もギョッとした様子で「えっ!?」と声をあげる。
「年末辺り、白鳥さんが会社で秋華の行動を見張るような素振りをしていたので、私もあなたを監視させてもらいました。秋華の後をつけたのは一度だけではありませんね? 彼女の実家のすぐ近くでもあなたをお見かけしましたよ」
「嘘……」
さっき帰省したとは言っていたけれど、私の実家の近くにまでいたの?
会社で見張られていたり、後をつけられたのも全然気づかなかった。だからいろいろ目撃されていたのかと納得できるけれど、怖いし気味が悪い。
なんでそんなことをしたの、と戸惑いながら絢を見ていると、彼女も勢いよく腰を上げて必死に首を横に振る。
「ち、違うんです! 秋華と社長が本当に付き合っているのか、どうしてこの子が選ばれたのか確かめたかっただけなんです。ストーカーなんてしたつもりはまったく……!」
「たとえあなたに悪気がなくても、こちらは迷惑ですし確実につきまとい行為に当たるんです。私が証拠も押さえていますので、これ以上なにかするようなら弁護士に仲裁に入ってもらいます。それくらいのことをしたのだとしっかり自覚して、反省してください」
ぴしゃりと叱責する桐人さんに、絢はびくっと肩を震わせて口をつぐんだ。