冷徹御曹司の旦那様が、「君のためなら死ねる」と言い出しました
そういえば、下着だったり人の家の中だったり、撮ってはいけないものを撮るのが盗撮というのだと、お兄ちゃんから聞いたことがある。
今の言い方からして、社食での写真も堂々と撮っていたってことよね。ご飯を食べている最中によく他の人にバレずに撮れたな。
いやいやいや、問題はそこじゃない!と、若干バグり始めている頭を振る私に、桐人さんはふいに数カ月前の話をする。
「俺たちの関係が始まった時、『どうして平凡な私なんかを』と言った秋華に、俺がなんて返したか覚えてる?」
「あ……はい。『あなたが私を変えたから』って」
「そう。秋華に出会うまで、自分がこんなに執着する男だとは知らなかった」
確か、『自分の中に眠っていた愛情が、あなたと出会って呼び覚まされた気がしました』と言われたっけ。思い返すとなかなかすごい告白だったけれど、あれはそういう意味だったの!?
桐人さんは私の手からアルバムを取り、再び丁寧に棚にしまいながら語る。
「君の好き嫌いはもちろん、本当は行動もすべて把握しておきたいし、他の男と接してほしくもない。そんな願望を露わにしたらそれこそストーカーになってしまうから自重しているが、おそらく俺の愛し方は普通より重いと自覚している。君に引かれないようにと、ずっと紳士のフリをしていたんだ。すぐに結婚して、逃げられなくしてね」
今の言い方からして、社食での写真も堂々と撮っていたってことよね。ご飯を食べている最中によく他の人にバレずに撮れたな。
いやいやいや、問題はそこじゃない!と、若干バグり始めている頭を振る私に、桐人さんはふいに数カ月前の話をする。
「俺たちの関係が始まった時、『どうして平凡な私なんかを』と言った秋華に、俺がなんて返したか覚えてる?」
「あ……はい。『あなたが私を変えたから』って」
「そう。秋華に出会うまで、自分がこんなに執着する男だとは知らなかった」
確か、『自分の中に眠っていた愛情が、あなたと出会って呼び覚まされた気がしました』と言われたっけ。思い返すとなかなかすごい告白だったけれど、あれはそういう意味だったの!?
桐人さんは私の手からアルバムを取り、再び丁寧に棚にしまいながら語る。
「君の好き嫌いはもちろん、本当は行動もすべて把握しておきたいし、他の男と接してほしくもない。そんな願望を露わにしたらそれこそストーカーになってしまうから自重しているが、おそらく俺の愛し方は普通より重いと自覚している。君に引かれないようにと、ずっと紳士のフリをしていたんだ。すぐに結婚して、逃げられなくしてね」