冷徹御曹司の旦那様が、「君のためなら死ねる」と言い出しました
「もしかして悩んでた?」
俯いたままこくりと頷くと、背中に手を回して優しく抱き寄せられた。彼の体温には無条件で安堵させられる。
「悪かった。恋愛関係になって日が浅いから、秋華はまだ嫌なんじゃないかと思っていたんだ」
申し訳なさそうな声が耳元で響き、ああ、やっぱりそれで控えていたんだ、と納得したのはつかの間で……。
「俺はもちろん君のすべてを手に入れたくてたまらないが、君が意識を失くすまで抱き潰しかねないし、なんなら孕ませてしまいたいとも思う」
「っ、え⁉」
「それに、君を抱いたらもっと執着してしまいそうな気がする。四六時中、秋華の声や身体を思い出して仕事が手につかなくなって、ランチ以外でも社食に入り浸るかもしれない」
抱かない理由の大半が想像以上に重たいもので、私の身体は火照ると同時に強張った。
だって〝孕ませたい〟って言葉をリアルに聞くとは! あれこれ妄想がよぎってドキドキするけれど、確かにまだ避妊はしていただきたい。
というか、社食に入り浸るって冗談……ではなさそうよね、この人の場合。皆に隠すのはやめようと決めたとはいえ、この社長様が会いに来たらめちゃくちゃ目立つし、私のほうこそ仕事にならなくなってしまう。
俯いたままこくりと頷くと、背中に手を回して優しく抱き寄せられた。彼の体温には無条件で安堵させられる。
「悪かった。恋愛関係になって日が浅いから、秋華はまだ嫌なんじゃないかと思っていたんだ」
申し訳なさそうな声が耳元で響き、ああ、やっぱりそれで控えていたんだ、と納得したのはつかの間で……。
「俺はもちろん君のすべてを手に入れたくてたまらないが、君が意識を失くすまで抱き潰しかねないし、なんなら孕ませてしまいたいとも思う」
「っ、え⁉」
「それに、君を抱いたらもっと執着してしまいそうな気がする。四六時中、秋華の声や身体を思い出して仕事が手につかなくなって、ランチ以外でも社食に入り浸るかもしれない」
抱かない理由の大半が想像以上に重たいもので、私の身体は火照ると同時に強張った。
だって〝孕ませたい〟って言葉をリアルに聞くとは! あれこれ妄想がよぎってドキドキするけれど、確かにまだ避妊はしていただきたい。
というか、社食に入り浸るって冗談……ではなさそうよね、この人の場合。皆に隠すのはやめようと決めたとはいえ、この社長様が会いに来たらめちゃくちゃ目立つし、私のほうこそ仕事にならなくなってしまう。