誠の軌跡
第一章

幕末へ⁉︎





「んっ。ココどこ?」



目が覚めると、そこは。



和服を着た人が大勢いる。ちょんまげを結って、刀を腰に差した人もいる。



何より、家は全て平家で木造。電信柱も一本もない。



まるで、時代劇のセットのようだった。



それにしても、やたらと見られている気がする。どうしてだろうか。



「キャァーッ!」



叫び声が聞こえる。



「俺様は武士だぞ!?何ぶつかってきている?」



女性が斬られそうになっている。助けに行かないと。



「おじさん。何してるの?」



淡々と話しかけた。



「うるせぇ!餓鬼は引っ込んでろ!」



餓鬼?私が子どもに見えたのか?



でも、仕方ない。斬られるところを黙って見ているわけにもいかない。




< 7 / 14 >

この作品をシェア

pagetop