王子様のないしょ話 ~僕は初恋の彼女を溺愛する
こんな事態になったことに、親衛隊の少女たちも、勿論妻も、何の責任もない。
なのに、直接顔を合わせ、いがみあう(?)のは、彼女たち。
どういうことかというと、妻と《プリンス親衛隊》の、顔合わせのような場がもうけられてしまったのだ。
わざわざそんな場を作らなくてもよいものを、と思ったが、妻が僕の妃、つまり王子妃として立つ以上、高位貴族である公爵の娘をはじめとする親衛隊メンバーとは、今後も何かと顔を合わせたり、時には共に国のための行事などを協力して行っていく必要があるので、まずは挨拶をしなければいけないらしい。
可哀想な妻は、顔合わせの会の前夜は、恐ろしさのあまり、ほとんど一睡も出来なかったそうだ。
しかもその会は、何故か男子禁制だとかで、僕が隣で守ってあげることも出来ない。
いっそ僕も女装して、こっそり付き添おうかと提案したが、妻から却下されてしまった。
そして妻が会の場である部屋に通されてしばらくすると、案の定、例の公爵の娘の声が響いた。
「私あなたなんか認めなくってよ!」
なのに、直接顔を合わせ、いがみあう(?)のは、彼女たち。
どういうことかというと、妻と《プリンス親衛隊》の、顔合わせのような場がもうけられてしまったのだ。
わざわざそんな場を作らなくてもよいものを、と思ったが、妻が僕の妃、つまり王子妃として立つ以上、高位貴族である公爵の娘をはじめとする親衛隊メンバーとは、今後も何かと顔を合わせたり、時には共に国のための行事などを協力して行っていく必要があるので、まずは挨拶をしなければいけないらしい。
可哀想な妻は、顔合わせの会の前夜は、恐ろしさのあまり、ほとんど一睡も出来なかったそうだ。
しかもその会は、何故か男子禁制だとかで、僕が隣で守ってあげることも出来ない。
いっそ僕も女装して、こっそり付き添おうかと提案したが、妻から却下されてしまった。
そして妻が会の場である部屋に通されてしばらくすると、案の定、例の公爵の娘の声が響いた。
「私あなたなんか認めなくってよ!」