王子様のないしょ話 ~僕は初恋の彼女を溺愛する
そうそう、本編を読んで頂いた皆さんはご存知だろうが、元々シンデレラ役に決まっていたのは、妻の妹だった。
でも僕が懸念した通り、それは彼女自身の意思ではなく、周囲が勝手に決めたことで、本人はお城での退屈そうな生活には馴染めないだろうと思っていたようだ。
彼女は確かに目の覚めるような美女で、そのうえ明るくはきはきした性格で、僕も好感はもったが、好意はもてなかった。
妻は彼女のことを「誰もが魅了される」と言っていたが、僕は彼女に会って「なるほど、美人だねえ」と感心するくらいに冷静だった。
どんな美人だろうが、人には好みというものがある。心の琴線に触れるか触れないかは、客観的な美しさでは、図り切れないのだ。
僕にとって、心に深く刻みつけられたのは、あのパレードの日の妻、当時のジャボット、現在のシンデレラだ。
まさにあれは運命の一日だった。
それに聞けば、妻も僕に一目惚れしてくれていたそうなのだ。
あのパレードを提案したのは誰だったのだろう。思い切り抱き着いてキスしたいくらいだ!と思っていたのだが、僕がシンデレラに直接会うことの代替案として、公爵が提案したと聞き、口に出さなくてよかったと考え直した。
でも僕が懸念した通り、それは彼女自身の意思ではなく、周囲が勝手に決めたことで、本人はお城での退屈そうな生活には馴染めないだろうと思っていたようだ。
彼女は確かに目の覚めるような美女で、そのうえ明るくはきはきした性格で、僕も好感はもったが、好意はもてなかった。
妻は彼女のことを「誰もが魅了される」と言っていたが、僕は彼女に会って「なるほど、美人だねえ」と感心するくらいに冷静だった。
どんな美人だろうが、人には好みというものがある。心の琴線に触れるか触れないかは、客観的な美しさでは、図り切れないのだ。
僕にとって、心に深く刻みつけられたのは、あのパレードの日の妻、当時のジャボット、現在のシンデレラだ。
まさにあれは運命の一日だった。
それに聞けば、妻も僕に一目惚れしてくれていたそうなのだ。
あのパレードを提案したのは誰だったのだろう。思い切り抱き着いてキスしたいくらいだ!と思っていたのだが、僕がシンデレラに直接会うことの代替案として、公爵が提案したと聞き、口に出さなくてよかったと考え直した。