王子様のないしょ話 ~僕は初恋の彼女を溺愛する
 僕が直接シンデレラに会うことは許されなかったが、代わりにパレードを行うことになった。

「なぜ、パレードなんだ?」
じいに聞くと
「シンデレラも、パレードを見に来る可能性が高いからですよ」
と教えてくれた。

 でも、パレードをするとすごく沢山の人が来て、シンデレラが見に来てくれても、紛れてわからなくなりそうだけど。
「いえ、きっとわかりますよ」

「本当?」

「もちろんですとも!シンデレラはあなたの運命のお相手なのですから、ちゃんと一目でわかりますとも!」

 僕は嬉しくなって、更にじいに聞いた。

「僕はちゃんとシンデレラを好きになるかなあ?」

「もちろんですとも!あなたが好きになる人がシンデレラですよ」
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