和歌を現代にー『わかれんと 思ふばかりも 恋しきを いかにかせまし 逢はぬ月日を 』樋口一葉
第一章
私は、彼が大好きだ。彼というのは吹奏楽部でサックスを吹いているという凪くん。睫毛が長くて、肌が白くて、すごく顔が小さい美男子だ。でも私は、そんな容姿も置いていかれてしまうような性格に惹かれた。キラキラの笑顔とか、いつもおっとりとしているのに楽器を持った瞬間、人が変わったようにキリッとするところとか、気遣いができて優しいところとか、話しているときの独特の彼の雰囲気とか…。
話しだしたらきりがないくらい非の打ち所がない人間なのだ。
彼と初めてあった日私はこれ以上ないほど猛烈に、一目惚れをした。私が、階段で転びそうになったとき、彼は迷うことなく私の元へ駆け寄り、体を支えてくれた。彼が「大丈夫?」と聞いてくれているとき、私は答えられなかった。それは、階段から転び落ちそうになった驚きもあるだろうけど、きっと恋心の目覚めだったからな気がする。
正気を取り戻した私は、「大丈夫、ありがとう」と返すと、「いえいえ、無事でよかった」と返してくれた。この独特の雰囲気にまた、心臓が高鳴る。そこで昼休み終わり5分前のチャイムが鳴り、私たちは別れた。
話しだしたらきりがないくらい非の打ち所がない人間なのだ。
彼と初めてあった日私はこれ以上ないほど猛烈に、一目惚れをした。私が、階段で転びそうになったとき、彼は迷うことなく私の元へ駆け寄り、体を支えてくれた。彼が「大丈夫?」と聞いてくれているとき、私は答えられなかった。それは、階段から転び落ちそうになった驚きもあるだろうけど、きっと恋心の目覚めだったからな気がする。
正気を取り戻した私は、「大丈夫、ありがとう」と返すと、「いえいえ、無事でよかった」と返してくれた。この独特の雰囲気にまた、心臓が高鳴る。そこで昼休み終わり5分前のチャイムが鳴り、私たちは別れた。
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