私がいなくても
#1
何気ない日々だった
朝起きて、顔を洗って、制服に着替えて、朝ごはんを食べて、友達と通学して、授業を受けて、昼ごはんを食べて、また授業を受けて、部活をして、帰る
そんな日が続いていた
このままでも全然良かったのに、神様は私を最大まで幸せにしてから、一気に絶望に陥れたいみたい
「波乃さん、俺と付き合ってください」
そう、稲穂くんに告白されたのだ
「え…彩海の方…?」
私はそう聞き返した
なんてたって、稲穂くんといえば
モテてるイメージしか思い浮かばないほどのモテ男子なのだ…!
私的には、ちょっと暗めで強そうな雰囲気があるから話しかけにくいのだが…
その部分もミステリアスでいいらしいby心桜情報
「いや、波乃優海さんの方」
稲穂くんのその返事に、私は思わずもう一回聞き返す
「ほんとのほんとに私?」
だって、信じられないんだもん…!
「ほんのほんとに波乃優海さん」
…私の耳がおかしくなったか、この人の目が節穴なんだ…!
「私の耳がおかしくなったんですね」
そう私が聞くと、
「いや、受け答えできてるから普通だと思う」
あ、思ったより真面目な答えが返ってきた
ってことは、この人の目が節穴なんだ…
「じゃあ、あなたの目が節穴なんですね」
「…え…?」
稲穂くんは驚いたように、目を丸くさせて言った
「いやいや!!」
「これでも、テスト100点なんで!!」
数秒経って、我に返ったように弁解を始めた
…ん?テスト関係ある?
「え、テスト関係あります?」
気づいてなかったようで
「え、あ、そっか」
という言葉が返ってくる
今ので分かった、この人天然なんだ
このままでは埒が明かないと思った私は、情報を整理することにした
「じゃあ、情報を整理しましょう」
「稲穂くんは、私のことが…す、好きで告白した」
自分で言うのが恥ずかしかったが、言わなきゃ話が進まない
「はい、そうです」
そう返事が返ってくる
「ほんとに私だね…?」
信じられなくて、何度も聞いてしまう
ただ、そのたびに返ってくる言葉はいつも同じだ
「ほんとのほんとに波乃優海さんです」
どうやら、ほんとに私らしい
こんな私を好きになった理由が気になったので、面接みたいだが聞いてみる
「なんで私を好きになったの?」
すぐに返事が返ってくる
「波乃さんは、俺と接点があったのを覚えていますか?」
…え?
朝起きて、顔を洗って、制服に着替えて、朝ごはんを食べて、友達と通学して、授業を受けて、昼ごはんを食べて、また授業を受けて、部活をして、帰る
そんな日が続いていた
このままでも全然良かったのに、神様は私を最大まで幸せにしてから、一気に絶望に陥れたいみたい
「波乃さん、俺と付き合ってください」
そう、稲穂くんに告白されたのだ
「え…彩海の方…?」
私はそう聞き返した
なんてたって、稲穂くんといえば
モテてるイメージしか思い浮かばないほどのモテ男子なのだ…!
私的には、ちょっと暗めで強そうな雰囲気があるから話しかけにくいのだが…
その部分もミステリアスでいいらしいby心桜情報
「いや、波乃優海さんの方」
稲穂くんのその返事に、私は思わずもう一回聞き返す
「ほんとのほんとに私?」
だって、信じられないんだもん…!
「ほんのほんとに波乃優海さん」
…私の耳がおかしくなったか、この人の目が節穴なんだ…!
「私の耳がおかしくなったんですね」
そう私が聞くと、
「いや、受け答えできてるから普通だと思う」
あ、思ったより真面目な答えが返ってきた
ってことは、この人の目が節穴なんだ…
「じゃあ、あなたの目が節穴なんですね」
「…え…?」
稲穂くんは驚いたように、目を丸くさせて言った
「いやいや!!」
「これでも、テスト100点なんで!!」
数秒経って、我に返ったように弁解を始めた
…ん?テスト関係ある?
「え、テスト関係あります?」
気づいてなかったようで
「え、あ、そっか」
という言葉が返ってくる
今ので分かった、この人天然なんだ
このままでは埒が明かないと思った私は、情報を整理することにした
「じゃあ、情報を整理しましょう」
「稲穂くんは、私のことが…す、好きで告白した」
自分で言うのが恥ずかしかったが、言わなきゃ話が進まない
「はい、そうです」
そう返事が返ってくる
「ほんとに私だね…?」
信じられなくて、何度も聞いてしまう
ただ、そのたびに返ってくる言葉はいつも同じだ
「ほんとのほんとに波乃優海さんです」
どうやら、ほんとに私らしい
こんな私を好きになった理由が気になったので、面接みたいだが聞いてみる
「なんで私を好きになったの?」
すぐに返事が返ってくる
「波乃さんは、俺と接点があったのを覚えていますか?」
…え?