きっと・・・
足音はそっと消え

少し離れた所で立ち止まった様だった。

きっと 彼の歌を聴いている。

 どの位 時間が経ったのか。

私 帰らなきゃ・・・。

私は彼に少しだけ頭を下げて

歩き出した。

さっき来た人は 

まだ 彼の歌を聴いていた。

その人は 少しよけてお辞儀をした。

私も泣いてる顔を見られない様に

頭を下げた。

少しだけ見えたその人は

えっ!!嘘??

あの 電車の中で見たあの人が

そこに立っていたのです。




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