きっと・・・
 数時間後

分娩室に一人・・・

誰も入らないでほしいと

お願いした。

激しい痛みが襲って

私は死んでしまうんじゃないかって

思った。

 こんなに大変な思いをして

母は私を産んだ。

「ありがとう。」

小さな命が

大きな泣き声をあげて

私の前に現れた。

女の子だった。
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