きっと・・・
 色あせた

あっちゃんからもらった

ピンクのライオン・・・

あっちゃんはそれを見て

笑った。

でも、すぐにうつむいて

その中に隠した

手紙を出した。

 私は動けなかった。

立ち止ったまま

「読んだの?」

「ごめん・・・」

それ以上何も言えなくて

でもね、あっちゃん

私、すぐにりゅうの所へ

行こうなんて

思ってなかったんだよ。
< 185 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop