きっと・・・
 「なんですぐに言わなかった。」

少しだけ怒った様な声で

あっちゃんは言った。

「今日、お父さんが

持って来たんだよ。」

「そう・・・」

その後あっちゃんは

何も言わなかった。

 あっちゃんが考えていた事も

あっちゃんが思っている事も

なんにも知らなかった私は

ただあっちゃんに甘えて

ずっと一緒にいられるって

思いこんでて・・・

私の本当の気持ちも

あっちゃんの本当の気持ちも

なんにも分かってなかった。
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