きっと・・・
 「ママ、

あっちゃんの所へ行こう。」

瑠姫の言葉にハッとした。

「瑠姫、

もう、あっちゃんの所に

帰れないんだよ。」

「なんで・・・

なんで・・・」

泣き出した瑠姫を抱きしめて

私は瑠姫が生まれた日の事を

話した。

「瑠姫これからは

ママと二人でいよう。」

「いや!!

あっちゃんも一緒じゃなきゃいや!!」

「ママも・・・

ママもあっちゃんと一緒がいい。」

「ママも・・・

あっちゃんが・・・」

届くはずのない言葉。

< 198 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop