きっと・・・
 屋上が好きだった。

いつも一緒だった。

桜の木の下。

ここであっちゃんに会った。

憧れだった。

ずっと好きだった・・・

「ママ?」

「瑠姫!!

ママあっちゃんがすき・・・

どうしよう・・・」

泣き出した私を

瑠姫がそっと近づいて・・・

私に抱きついた。

瑠姫の目にも涙が出てて

「なつ・・・」

ん?

「なつ・・・」

オレンジに染まった空に

輝いて光ってる

あっちゃんがそこにいた。

「パパ!!」

瑠姫があっちゃんに駆け寄って

抱きついた。

パパ・・・
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