きっと・・・
 傘・・・

誰かが差し出してくれた傘。

ギター・・・

見上げると あの時の

あの道で歌っていたあの人だった。

「大丈夫?」

やさしい彼の声が心にしみる。

私はうなずいて立ち上がった。

「キミ あの時の・・・」

駅まで送ってもらい彼と別れた。

あったかいミルクティーをもらい

私は電車に乗った。
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