きっと・・・
 怖かった・・・

大きな町への憧れも

怖さでいっぱいだった。

 震えていた手も足も

少し落ち着きだした時

私の前に誰かが立ち止った。

「あの・・・」

驚いて顔を上げると

あの彼が・・・

同じ歌を聴き

同じ涙を流した彼が

私の前に立っていた。

 彼が差し出した手のひらの上に

あのピンクのライオンが座っていた。

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