桜は私と舞い上がる。
─Chapter1─
春の海が泣いている
窓から、桜の花びらが舞い込む。
ベッドの横に置かれた花瓶には、桃色と白色のスイートピーと、かすみ草が挿してある。
春だから、だそうだ。
こんな花を見ているより、窓の外でいいから、桜を見ている方がよっぽど楽しいんだけどなぁ…
私、春海栞は、こんなつまんない入院生活を送る、一応高校2年生。
本当は、今日から新学期。
まぁ、私にはほとんど関係ないけど。
───────♡───────
私は、小さい頃から体が弱くて、よく入院していた。
だから、修学旅行にもいけないし、その前に、学校に行くことすらあまりない。
そうして、よく少女漫画で見るような青春は、送ることなく今に至る。
ベッドの横に置かれた花瓶には、桃色と白色のスイートピーと、かすみ草が挿してある。
春だから、だそうだ。
こんな花を見ているより、窓の外でいいから、桜を見ている方がよっぽど楽しいんだけどなぁ…
私、春海栞は、こんなつまんない入院生活を送る、一応高校2年生。
本当は、今日から新学期。
まぁ、私にはほとんど関係ないけど。
───────♡───────
私は、小さい頃から体が弱くて、よく入院していた。
だから、修学旅行にもいけないし、その前に、学校に行くことすらあまりない。
そうして、よく少女漫画で見るような青春は、送ることなく今に至る。