虹橋の先へ
「……お、おじ」
「……オリヴィア。もっと他にそれらしい嘘はなかったの。それとも、僕に何か恨みでも……?」
(……う。怒ってる……当たり前だけど)
「す、すみません!!でも、何か信じてくれて」
「誰も信じてません。……あのね。次、ジェイダのことを持ち出したら、本気で怒るよ。……まったく、どこでそういうの覚えてくるんだか」
やはり、ジェイダを使うのはいけなかった。
もう一度謝ると深く溜め息を吐かれたが、それ以上の追及はこない。
不思議に思って見上げると、ロイは無表情でこちらを見つめていた。
「そこまでするなら、連れて行ってもいいよ。ただし、何があっても身の安全は保証しない。……意味、分かってるかな。オリヴィア?」