虹橋の先へ



・・・




「~~もうっっ!!お父様の分からず屋!ケチ!!あんまりだわ!!!」



ここは王の間だ。
通常は厳かな雰囲気漂う場所のはずだが、父の性格もあってそれほど堅苦しい感じではない。



「……オーリー、言葉を選べ。せめてこの部屋で、人がいる時くらいは」



それにしたって親子喧嘩をするには適当ではないはずだが、もう構ってはいられなかった。



「お部屋に伺っても、居間でも聞いて下さらないではないですか!こうなれば仲裁してくれる方が必要ですもの」



さあ、どちらの味方だ。
くるりと振り向くと、その仲裁者は明らかに面倒だなと肩を竦めていた。



「勝手に任命しないでくれないかな。一応、僕は仕事できただけで、姪っ子に振り回される為じゃないからね」










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