虹橋の先へ
「ロイ様」
「レジー様」
叔父の家に着くまでの道のりで、もう何度声を掛けられただろうか。
「人気者なんですね」
二人とも容姿に恵まれているからか、特に女性からの黄色い声が大きい。
それをやっかんでいるのか、それとも中には彼らをよく思わない人もいるのだろうが。
もちろん男性を含め、総じて人気は高いようである。
「お前の外面が良すぎるせいだ」
「あの頃の癖が抜けないんだよね。でも、僕よりレジーの方がモテるみたいだよ。硬派そうなのに、照れ屋さんなのがいいんだってさ」
本当に対応に困っているのだろう。
にやにやして茶々を入れるロイともども、こっちまでじろりと睨まれてしまった。