虹橋の先へ



「ロイ」

「叔父様……!」



二人揃ってロイを見たが、どちらの味方もしないとばかりに手を振った。



「勘弁して。最近じゃ、帰る度にこれじゃないか」

「だって……どうしても許して下さらないんですもの。私だって叔父様のように毎日とはいかずとも、たまにはあの方にお目にかかりたいんです」



叔父が羨ましい。
忙しいのも大変なのも知っているけれど、帰れば毎日好きな人に会うことができるのだ。



「それはニールも同じだと思うよ。その想いを叶える為に、日々頑張っている。きっと、君を迎える為にね」










< 3 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop