虹橋の先へ
「大丈夫。気さくでいい人よ。まぁ、ちょっとだけ、はっきりものを言い過ぎるところはあるかしら」
「そうね、そこがいいところでもあるのだけれど。あまり気になさらず、できることからやってみたらいかがです?ジェイダだって、今でも叱られるくらいなのですから。それに、ロイ様だってね」
ジンもロイもその人を知っているのか。
それなら、多少突飛なことをしても理解はされそうだ。
ジェイダですらそうなら、この分だとこっぴどく怒られてしまいそうだが。
「ジェイダ様、私、やってみたいです!!ちょっと……いえ、多分変なことをしでかしてしまいそうですけど……でも」
この目で見て、体感したい。
ジェイダやロイ、父や、他のたくさんの人たちが作り上げてきた世界を。
それにこの先、より良くしていくべきものも。
「うん、じゃあ、さっそく会ってみる?人手が足りないって言ってたから、きっと大歓迎してくれると思うわ」