エリート役員は空飛ぶ天使を溺愛したくてたまらない
大島がうふふっと笑う。
「倉木さんにも春?」
「ないです! だって立場が違いますから」
向こうは五十里重工の重役で御曹司。こちらはしがない客室乗務員なのだ。
「接点なんてないですよ」
確かにいつもヒーローみたいに登場して助けてもらったりしているが、向こうにしてみれば、ただ面倒に巻き込まれているだけだろう。
楽しみなんて言っていたけれど、それは単に嫌味を上手くオブラートに包んだだけだ。
「ちょっと意地悪だし……」
「えー? 五十里様が? そんなわけないでしょう」
大島には一笑に付されて終わってしまった。
(いや、意外と大人げないですよ?)
そのことは言わないでおく。莉桜は大島と夜景がきれいだというレストランへ向かうことにした。
「もー、すっごくお腹空いちゃいました!」
「本当よね。予約したレストランはお料理もおいしいから楽しみにしていてね!」
帰りの飛行機ではさすがに五十里と一緒になることもなく、問題もなく快適なフライトだった。
莉桜の初めての経験となるビジネスシート担当は緊張もしたけれど、いい経験となった。
「倉木さんにも春?」
「ないです! だって立場が違いますから」
向こうは五十里重工の重役で御曹司。こちらはしがない客室乗務員なのだ。
「接点なんてないですよ」
確かにいつもヒーローみたいに登場して助けてもらったりしているが、向こうにしてみれば、ただ面倒に巻き込まれているだけだろう。
楽しみなんて言っていたけれど、それは単に嫌味を上手くオブラートに包んだだけだ。
「ちょっと意地悪だし……」
「えー? 五十里様が? そんなわけないでしょう」
大島には一笑に付されて終わってしまった。
(いや、意外と大人げないですよ?)
そのことは言わないでおく。莉桜は大島と夜景がきれいだというレストランへ向かうことにした。
「もー、すっごくお腹空いちゃいました!」
「本当よね。予約したレストランはお料理もおいしいから楽しみにしていてね!」
帰りの飛行機ではさすがに五十里と一緒になることもなく、問題もなく快適なフライトだった。
莉桜の初めての経験となるビジネスシート担当は緊張もしたけれど、いい経験となった。