エリート役員は空飛ぶ天使を溺愛したくてたまらない
4.
直後に五十里は「少し皆さんの訓練を見学させてください」と涼しい顔で発言してクルーたちをざわめかせていた。
見つかったからといってなにということはないはずだ。
莉桜はそう思い直して、直後の休憩時間にお手洗いへ向かう。出てくると壁にもたれて腕を組む五十里がいた。
(ま、待ち伏せ!?)
「五十里様……」
莉桜は心の中では動揺していたけれど、それを隠してにっこりと笑う。
「とってもいいシミュレーターですね」
「そうだな」
五十里もにっこりと笑って返してくる。五十里は莉桜の方に真っすぐ歩いてきた。
「あの、男性用化粧室はあちらなんですけど、ご案内しましょうか?」
「案内してもらおうかな」
その途中で階段のあるドアに腕を引かれて連れ込まれた。明らかに場所が分かっていないとできない動きだ。
「むちゃくちゃ内部のことよく知っているじゃないですか!」
「よく来るし、シミュレーターの設置の時も立ち会ったからな」
しれっと五十里はそう返す。
見つかったからといってなにということはないはずだ。
莉桜はそう思い直して、直後の休憩時間にお手洗いへ向かう。出てくると壁にもたれて腕を組む五十里がいた。
(ま、待ち伏せ!?)
「五十里様……」
莉桜は心の中では動揺していたけれど、それを隠してにっこりと笑う。
「とってもいいシミュレーターですね」
「そうだな」
五十里もにっこりと笑って返してくる。五十里は莉桜の方に真っすぐ歩いてきた。
「あの、男性用化粧室はあちらなんですけど、ご案内しましょうか?」
「案内してもらおうかな」
その途中で階段のあるドアに腕を引かれて連れ込まれた。明らかに場所が分かっていないとできない動きだ。
「むちゃくちゃ内部のことよく知っているじゃないですか!」
「よく来るし、シミュレーターの設置の時も立ち会ったからな」
しれっと五十里はそう返す。