エリート役員は空飛ぶ天使を溺愛したくてたまらない
だってそれはそうだろう。端正すぎて戸惑うほどの顔が間近で、さらに五十里は莉桜に付き合ってほしいといったのだ。
そんなことはありえない。
「えっと……どこにお付き合いすれば?」
「全く君は……。そういうところだ。付き合うといえば一つだろう。交際してくれないかと言ってる」
莉桜は思わず両手で顔を覆ってしまった。
「なんだ?」
「だって、接点なんてないじゃないですか」
「これだけ何度も会ったら君のことが気になって仕方ない」
そうだな……と五十里はあごに指を置いて考えるようすだ。
顔を覆っている手を外して莉桜はちらりと五十里を見る。端正な顔立ちは莉桜の好みだし、すらりと高い長身も魅力的だ。
考えるようすさえ、見とれそうな人だった。
見た目だけではない。莉桜が困っているときに何度も助けてくれた人である。
紳士的でヒーローのような人なのだ。
もちろん莉桜は好ましく思っているけれど、五十里は誰でも魅力を感じる人なのではないだろうか。
そんなことはありえない。
「えっと……どこにお付き合いすれば?」
「全く君は……。そういうところだ。付き合うといえば一つだろう。交際してくれないかと言ってる」
莉桜は思わず両手で顔を覆ってしまった。
「なんだ?」
「だって、接点なんてないじゃないですか」
「これだけ何度も会ったら君のことが気になって仕方ない」
そうだな……と五十里はあごに指を置いて考えるようすだ。
顔を覆っている手を外して莉桜はちらりと五十里を見る。端正な顔立ちは莉桜の好みだし、すらりと高い長身も魅力的だ。
考えるようすさえ、見とれそうな人だった。
見た目だけではない。莉桜が困っているときに何度も助けてくれた人である。
紳士的でヒーローのような人なのだ。
もちろん莉桜は好ましく思っているけれど、五十里は誰でも魅力を感じる人なのではないだろうか。