エリート役員は空飛ぶ天使を溺愛したくてたまらない
莉桜はシカゴの街並みを堪能しながら、ゆっくりとホテルへ向かって歩いていく。宿泊している地区はセントラルと呼ばれている商業地区だ。
たくさんの高層ビルが並ぶ地区でもある。新旧のいろんな建物があって、歩きながら建物を見ているだけでもとても楽しい。美術館を超えて、気づいたらホテルの前まで来ていた。
五十里が宿泊しているのはミシガン湖を望む場所にあり、千を超える部屋数を誇る歴史のあるホテルだ。名前は聞いたことがあっても宿泊の機会もなく足を踏み入れたことのない莉桜はわくわくした。
歴史を感じる回転ドアを通り、ロビーに足を踏み入れるとその豪華さにため息が出そうだ。
古くてもしっかりと手入れされたインテリア、重厚感を感じるファブリック。ロビーの突き当りにある階段は赤い絨毯が敷かれていて、踊り場に置かれているピアノが自動演奏で来客を楽しませていた。
(本当に素敵……)
ほうっとため息をついて、莉桜はロビーに置かれたソファで座ろうと足を向けると、正面から一際目立つ男性が歩いてくるのが見えた。五十里だ。
莉桜を見つけた五十里は軽く目を見開いて、一瞬驚いたあと笑顔になった。
その笑顔に嬉しくなった莉桜は速足で五十里に向かって歩く。
「莉桜、早かったんだな」
腕を大きく広げられたので、くすぐったい気持ちになりながらその腕の中に入ると軽くハグされる。そのまま自然に軽く頬にキスまでされてしまった。
たくさんの高層ビルが並ぶ地区でもある。新旧のいろんな建物があって、歩きながら建物を見ているだけでもとても楽しい。美術館を超えて、気づいたらホテルの前まで来ていた。
五十里が宿泊しているのはミシガン湖を望む場所にあり、千を超える部屋数を誇る歴史のあるホテルだ。名前は聞いたことがあっても宿泊の機会もなく足を踏み入れたことのない莉桜はわくわくした。
歴史を感じる回転ドアを通り、ロビーに足を踏み入れるとその豪華さにため息が出そうだ。
古くてもしっかりと手入れされたインテリア、重厚感を感じるファブリック。ロビーの突き当りにある階段は赤い絨毯が敷かれていて、踊り場に置かれているピアノが自動演奏で来客を楽しませていた。
(本当に素敵……)
ほうっとため息をついて、莉桜はロビーに置かれたソファで座ろうと足を向けると、正面から一際目立つ男性が歩いてくるのが見えた。五十里だ。
莉桜を見つけた五十里は軽く目を見開いて、一瞬驚いたあと笑顔になった。
その笑顔に嬉しくなった莉桜は速足で五十里に向かって歩く。
「莉桜、早かったんだな」
腕を大きく広げられたので、くすぐったい気持ちになりながらその腕の中に入ると軽くハグされる。そのまま自然に軽く頬にキスまでされてしまった。