運命には逆らえない
ま、まぁ、気のせいだよね?

そう現実逃避していると、それに気づいた助けてくれた他人がー

「現実逃避しちゃだめでしょ?フフッ。僕は獲物を逃さないから。覚悟してね。」

ヒエッ…!

怖いっ!

目付きがたちまち野獣のようになった。

……あっ!

「あの、体調が悪いので降ろしてください。保健室に行きたいです。」

「へ〜…。そうなんだね。分かったよ。行かせてあげるからさ俺の願いを聞いてね。絶対だから。」

「わ、分かりました。」

よし…これで降ろしてもらえるかな?

と、安心していると急に抱かれたまま歩き始めた。

「えっ?」

こ、こんなのただの恥さらしじゃん!

この方お顔が神々しいから絶対にモテるじゃん!

…となると、私はイジメられちゃう?

ひぇ〜!

嫌だ〜

降ろして〜。

と、言う眼差しと態度で表してみた。

ジタバタ暴れてると、

「落ちて怪我するよ。」

と、冷たく言われた。
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