幽霊鬼ごっこ
鬼交代
「嘘だろ……」
信一が呆然として呟く。
鬼が直人を食べてしまった。
それをみていた男の子が喜んだように手を叩いて笑い「鬼、交代だね」と言った。
「交代って、どういう……」
説明を聞こうと思ったが、今まで赤鬼だった鬼が徐々に青色に変化していくのを見た。
角は一本から二本に。
そして最後に口からペッとなにかを吐き出して、それは水の中に沈んでいった。
「今の、由紀!?」
鬼が口から吐き出したのは確かに由紀だった。
慌てて駆け寄ると、一旦沈んだ由紀の体がゆっくりと水面に上がってきた。
そして完全に顔が見えた時、目を開いたのだ。
「由紀、大丈夫!?」
「え? あれ? 私どうしてプールなんかにいるの?」
プールの底に足をつけた由紀が混乱した声を上げる。
信一が呆然として呟く。
鬼が直人を食べてしまった。
それをみていた男の子が喜んだように手を叩いて笑い「鬼、交代だね」と言った。
「交代って、どういう……」
説明を聞こうと思ったが、今まで赤鬼だった鬼が徐々に青色に変化していくのを見た。
角は一本から二本に。
そして最後に口からペッとなにかを吐き出して、それは水の中に沈んでいった。
「今の、由紀!?」
鬼が口から吐き出したのは確かに由紀だった。
慌てて駆け寄ると、一旦沈んだ由紀の体がゆっくりと水面に上がってきた。
そして完全に顔が見えた時、目を開いたのだ。
「由紀、大丈夫!?」
「え? あれ? 私どうしてプールなんかにいるの?」
プールの底に足をつけた由紀が混乱した声を上げる。