恋するマリネ
「えっここ…高瀬さん家じゃ…」
「そうや。俺…高瀬健四郎。」
「じゃ…アタシが幼稚園の時…アタシを叩いた糞生意気なガキ…。」
「そっあれは…俺あの頃から…たまにしか日本には帰ってこんかったけど…
アメリカにいる間も…ずっと音巴のこと…好きやったんや。
あの頃の音巴はちっちゃくて…お人形さんみたいでマヂ可愛かったんや。
やから…音巴に逢えるんだけが楽しみで日本には帰ってきてた。
でも…小学生になる頃から全然音巴が遊びに来んようになって…
で…俺の部屋のすぐ前に音巴の部屋やったから…いつもカーテンの隙間から音巴の部屋を見とったんや。」
「マヂであんた…何か変なとこ見てないよね」
「一回だけ…音巴が着替えんのに遭遇した。」
「え〜っっそれ覗きじゃん」
「そんなこと言うなやたまたまなんやから
そんなことより、分かったらはよう帰って数学の復習しい。なっ」
「は〜い。」