恋するマリネ
朝…カーテンを開ければ、隣の部屋からケンシローの声がするし…
学校では逢えなくても…
部活の時間は暇さえあれば…ケンシローが初めてクラリネットで吹いてくれた…
お父さんが作ったあの曲を吹けば…ケンシローがそばにいる気になれたし…
塾に行けば…ケンシローに数学を習えるし…
不思議と数学が好きにもなったし…段々得意になっていった。
夜は夜で…窓越しにケンシローの顔を見ながら話せたし…
マヂで…こんなに幸せでいいのって感じがした。