恋するマリネ


朝…カーテンを開ければ、隣の部屋からケンシローの声がするし…





学校では逢えなくても…

部活の時間は暇さえあれば…ケンシローが初めてクラリネットで吹いてくれた…

お父さんが作ったあの曲を吹けば…ケンシローがそばにいる気になれたし…






塾に行けば…ケンシローに数学を習えるし…

不思議と数学が好きにもなったし…段々得意になっていった。






夜は夜で…窓越しにケンシローの顔を見ながら話せたし…






マヂで…こんなに幸せでいいのって感じがした。





< 103 / 371 >

この作品をシェア

pagetop