恋するマリネ
ーー部活の時間…
アタシが楽器を出して、音出しをしようとしているとフルートを持ったまま百合が近づいてきた。
「マリネ…。」
「あ…百合。」
「タク…気にしてたよ。タクは気にしてないんだから…普通にしといたら」
「でも…タク…真剣に告白してくれたんだよ。それも…こんなアタシにだよ。
それを…あんな酷いことしちゃって…もうタクの顔まともに見れないよ〜。」
「解った。…もう言わない。それより…ねえマリネさっきの話マヂなん」
「さっきの話ってどれ」
「どれ〜っマリネが…急に余裕ぶっこいて
ほらケンシローがマリネん家の隣で、部屋も隣ってことよ」
「うん…本当だよ。」
「何だその澄まし顔は」