恋するマリネ
「ちょっと〜百合アタシいいなんか言ってないよ。」
「いいじゃん。そんなに勿体振らなくても。アタシに見せたからってそんな減るもんでもないっしょねっ」
そう言って…百合は不敵な笑みを浮かべていた。
ーー何か嫌な予感がするのは…気のせい
その日…部活が6時に終わり外に出た時にはすっかり陽も暮れて暗くなっていた。
制服はすでに冬服になっていたし…冬の足音がすぐそこまで来ている感じだった。