恋するマリネ
「うーっめちゃ楽しみ〜」
「変なことケンシローに言わないでよね」
「分〜ってるってただアタシは生ケンシローが見たいだけだし。見たらすぐに帰るからっ」
ーー本当か〜
かなり疑わしかった。たまに見せる百合のほくそ笑みがより一層不安をかきたてた。
「お邪魔しま〜す」
「あら…百合ちゃんどうしたの」
「ちょっと音巴と一緒に勉強しようと思って。」
「あら、そうなの。じゃ音巴に数学を教えてあげてね」
「は〜い」
「ほら百合、行こ。」
アタシ達はバタバタと二階に上がり、アタシの部屋の水色のカーテンを開けると…