恋するマリネ


案の定…ケンシローは腹を抱えて笑いだし…






「ハハハッ…オモロすぎこの音巴の顔

しかもよそ見しとるやんどんなしたらこんなんになるわけ

アーハハハハッ…く…苦しいっ」







ケンシローは転がりながら腹を抱えて笑い…






最初はアタシも冗談っぽく「もうそんなに笑わないでよ」とか言ってたが…





あまりに笑われて…次第に悲しくなってきた。








それですぐ傍のベッドにあったクッションでケンシローの顔を叩き…ケンシローの胸をグーで叩きながら





「バカ…バカ…ケンシローのバカ…」


とケンシローの胸を叩き続けてたら…涙が零れてきた。






ケンシローは悪いと思っていたのか…素直にただアタシにされるがままに…じっと我慢していた。






そして…その時にはもう笑ってはいなかった。





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