恋するマリネ


しばらくして、ケンシローを叩き続けていたアタシの拳はケンシローの右手に押さえられ…




畳の上に二人重なり合うように倒れた。






アタシの左手はケンシローの右手の中で…






ーーアタシの顔のすぐ前…10cmの距離にはケンシローの顔があり…





ーーアタシの唇から5cmの距離にはケンシローの唇があった。






「あっ…ご…。」







アタシが「ゴメン」と謝ろうとすると…ケンシローが言葉を被せて来た。





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