恋するマリネ


駅に着いたのは、待ち合わせの10時2分前。





急いだせいで顔には汗がしたたり…




折角の化粧が落ちかけていて…




アタシが駅の構内に入った時にはすでにケンシローは来ていて…






ーーハッ…ハッ………




「ごめん…待った」


「いや。俺も今来たとこや。」


「よかった〜」


「でも…急ぎすぎやで。」


「なんで」


「やかて…化粧…とれかかってるやん。」




そう言ってケンシローは笑った。




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