恋するマリネ


ーーお前は…世界中のどんな高価な宝石もかなわへん…俺の宝物なんや。




ーーまた逢えたら…今度は絶対離さへんからな。








その頃…マリネは僅かな電灯の灯りに照らされた大楠の木の前に…あの日のように座り込んでいた。





ーーもしかして…もう逢えないわけ




ーーねえ




ーーケンシローっ






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