恋するマリネ
部屋に戻ったマリネは、マフラーの袋とぐちゃぐちゃになったケーキの箱を机に置くと、ベッドに座りケンシローからの手紙を開いた。
…………………………………
マリネへ
この前はごめん。マリネを傷つけてもうて…。
で…明日…朝10時に駅のこの前と同じ場所で待っとる。
大事な話があるんや。俺にとっても…マリネにとっても。
大事な話が…。
俺の気持ちは何も変わってないで。
今でもマリネが大事なんや。誰よりマリネを愛してんねん。
…………………………………
ーー大事な話って
その日もアタシはなかなか寝付けなかった。
ーーケンシローが伝えたい事って…
ーーアタシにとっても…ケンシローにとっても…大事なことって…
そんなことを…ずっと考えながら…
なかなか眠れない。