恋するマリネ


ーー何でもいいから話して…




そしたら…薄い氷の上を歩くような…この緊張感から…少しは解放されそうだから…。







でもアタシの願いも虚しく、そのまま…


アタシ達は学校に着き…ケンシローはジャングルジムの一番上まで昇り…


「マリネも来いや。」とアタシの手を引いた。



佐賀を出てから初めてケンシローが喋った言葉がそれだった。





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