恋するマリネ
「コラっ外川」
そう先生に叫ばれても気付きもしない程だった。
何度叫んでも反応しないアタシにかなりキレたようで…
先生はアタシのすぐ傍まで歩いて来ていた。
周りのみんなも呆れ顔でアタシを見ていたらしい。
「おい…外川お前…数学だけじゃなくて…そっちまでオカシクなったんか」
と先生は優しく…というか呆れたように言うが、それにも反応しないアタシに…
流石の先生も勘忍袋の緒がキレ、右手に持っていた教科書でアタシの頭を思い切り叩いた。
ーーバシッ
「アイタ〜〜っっっ何すん
……あっ…せ…ん…せい
…どうかしたん…ですか」
「もういい。お前…廊下にでも立ってろ。」
そう言って先生は教壇に戻って行った。