恋するマリネ


その日からアタシは赤ちゃんのために靴下を編み始めた。




ーーケンシロー様…お元気ですか



ーーあなたに逢える日をマリネと一緒に待ってます。





ーーケンシロー様って…どんな人だろう。





ーーパパにそっくりだから…きっと優しいんだよね…






ーーでも…どっかで逢ったことがあるようで…ないようで…不思議な感じ…。





そして…靴下を編みながら、2008年も更けて行った。





< 314 / 371 >

この作品をシェア

pagetop