恋するマリネ
アタシは最後の力を振り絞り
「また逢える〜ケンシローっていくつ〜」
と叫んだ。
するとまた振り返って
「またメールするわっ俺…15」
そう言って夕日の中に消えて行った。
結局…アタシは何一つ肝心なことは言えずに…聞けずに…
トボトボとチャリを押してまた学校へ帰った。
ーーでも…15歳だなんて…
ーーマヂショックなんですけど…
ーー15ってことは…中3なわけ
ーーもしも…ん…もしもだよ…アタシがケンシローと付き合うなんてことになったら…
ーー強姦罪…
ーー青少年保護育成条例違反
ーーハ〜〜ッ
ーー溜息しか出ないし…
ーー百合には何て言おう
ーーきっとまた馬鹿にされんだよね