恋するマリネ
それからアタシは、学校に道具をとりに戻った。
トボトボと歩きながら学校に戻ると、校門のところで百合に会った。
「あ〜〜っ不良娘」
とかなり怒ってるらしくいつもの倍位の声で叫んだ。
アタシが力なく
「あ…ん。ゴメン。」
と言うと今度は
「どうした来なかったんケンシロー君」
と心配そうに聞き返してきた。
「ううん。来た。」
「じゃなんでそんなに落ち込んでんの
山Pだよ嬉しくないの」
「………」
「もしかして…あの写真はガセでメッチャじしいだったってオチとか」
「ううん。山Pよりカッコ良かった。身長も180以上だったし。」
「んじゃ…何でよどこに落ち込む必要があるわけよ」
「それがあるの」
「解んないなぁ。じゃその話はまた明日ね。
光司がマックで待ってるから。
ほらっ…マリネのかばんそれと…今日のアンタは月一のアノ日ってことで早退したことにしたからね」
「うん…ありがと。」
「じゃあ…明日またね」
そう言って百合は意気揚々とチャリをこいで行った。