恋するマリネ
年下に恋
百合と別れ、一人トボトボとまた歩いて家へ帰った。
「ただいま…。」
「あら…お帰り。今日…元気ないのね。」
「うん。ちょっとね…。」
「今日…ハンバーグだけどいい」
「うん…。」
ーーどうしたのかね
ーーもしかして…失恋
ーーでもあの子には縁なさそうだけど…
お母さんもアタシの異変に気付いていたらしい。
ーーアタシ…どうしちゃったんだろ
ーー別に…何かあったわけでもないのに…
ーーケンシローにも逢えたし…お父さんが好きだったっていう楽譜も貰ったし…
ーーケンシローがクラも吹いてくれたし…
ーー何が不満なわけ…