恋するマリネ
アタシのこれまでの経験値からは計ることができない。
アタシを悩ますだけ悩ませて…そのまま夜は更けていった。
ーー翌朝…
ーーハァ〜〜〜っ
ーー眠たい眠た過ぎ
ーーどうしてくれんのよケンシロー
ーー欠伸が止まらないし、マヂ…ダルビッシュだし
欠伸しながらアタシが校門を入ると後ろから声をかけられた。
「おつ」
「あ…百合。おはよ。」
「何また寝不足なん」
「うん。」
「恋は体力だかんねまっ…頑張んなよ」
「別に。違うし」
「どこが〜見るからに恋煩いじゃん」
「ふん」
ーーあ〜あ…全く…アタシどうかしてる…
ーーしかも百合には完全に見透かされてるし…
ーーまっ…伊達に8年も一緒にいないって
結局…その日の授業も何一つ身にならずに終わり、数学の課後補習じゃ散々な目に合うし。