恋するマリネ
「ケンシローゴメン。許してくれる」
「分かったんならええけど…
もう二度とあんなこと言うんやないで。」
「うん…」
「今度また言ったらアメリカに帰るで。」
「ダメ…もう言わないからあ」
「でも…何で小さな時から」
「もう少し歩いたら解る。」
ケンシローはアタシの身体を離すと、自分の自転車を停めてアタシの倒れた自転車を起こし
「ほな…帰るで。」
と言ってアタシの背中を押した。