私たち幸せに離婚しましょう――契約結婚のはずが、エリート脳外科医の溺愛が止まらない――
今朝、熱は微熱まで下がり、咳もでないので沙月は出勤したそうにしていた。
強引に休ませたが、明日は土曜。日曜までしっかりと休めば、焦る気持ちも少しは落ち着くはず。
「今夜もなにか作ろうと思うんだが、なにか簡単なものはないか?」
「うーん。サバ缶とかシャケの缶詰に、なんでもいいから野菜をいれて具だくさんお味噌汁はどうですか?」
「缶詰?」
「そうです。出汁になりますから汁ごと全部入れちゃうんです。でもまあ、青葉先生の食事も考えると鍋がいいんじゃないですか? 市販のスープの素を使えば失敗ないし」
なるほどと納得し、主真はついでに聞いてみた。
「最近の薄羽病院はどう思う?」
奈津はこの病院で十年以上働いている。主真が知らない薄羽病院の問題を知っているはずだ。
「俺は沙月と一緒にここを守っていきたいと思っている。忌憚のない意見を聞かせて欲しい」
強引に休ませたが、明日は土曜。日曜までしっかりと休めば、焦る気持ちも少しは落ち着くはず。
「今夜もなにか作ろうと思うんだが、なにか簡単なものはないか?」
「うーん。サバ缶とかシャケの缶詰に、なんでもいいから野菜をいれて具だくさんお味噌汁はどうですか?」
「缶詰?」
「そうです。出汁になりますから汁ごと全部入れちゃうんです。でもまあ、青葉先生の食事も考えると鍋がいいんじゃないですか? 市販のスープの素を使えば失敗ないし」
なるほどと納得し、主真はついでに聞いてみた。
「最近の薄羽病院はどう思う?」
奈津はこの病院で十年以上働いている。主真が知らない薄羽病院の問題を知っているはずだ。
「俺は沙月と一緒にここを守っていきたいと思っている。忌憚のない意見を聞かせて欲しい」