春、君と恋に落ちる
Episode9
一緒に住み始めて3年が経った。

時々喧嘩することは会っても穏やかに日々を過ごしている。

蒼くんは相変わらず在宅業務で、私も相変わらず市役所で勤めている。

家に帰ると蒼くんがいる幸せ。


「ただいま~」と挨拶をすると蒼くんが「おかえり、お疲れ様」と返してくれる。


こんな時間も好きだったりする。


「蒼くん!」

「ご飯の用意かかるから、お風呂行ってくる?」


蒼くんは自分は在宅だからとか言いながら何時も家事を終わらせてくれる。

たまには私がやるからゆっくり休んで欲しい。


「ご飯の用意まだならたまには蒼くんが先にお風呂行ってきてください。たまには私が!こんな尽くされたらダメ人間になります!」


文句をいうと蒼くんがおかしそうに笑う。


「ううん、昼のうちに準備は終わらせてるから行ってきていいよ」


出る幕既になかった…!

スパダリ過ぎる蒼くんすごく助かるんだけど…。


「…たまには彼女らしいことしたいのに。」


私が何もできないな。何時も助けられてしまって、こんなんでいいのか悩んでしまう。

蒼くんに文句を言いながら手を洗いに行く。
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